上流工程を担うSE向けの資格

システム開発の上流工程を担うSEに必要な資格は、システムアーキテクト試験とオラクルマスターだ。

システムアーキテクト試験は高度情報処理技術者試験の1つであり、非常に難易度が高い。
また、応用情報技術者試験に合格するとシステムアーキテクト試験の午前I試験が免除されるため、そういった意味でも上位試験といえる。
そもそもシステムアーキテクト試験が提示している対象者像自体が高度なIT人材として専門分野を持っており、システム開発に必要な要件を定義・設計して開発を主導する人なので、まさに上流工程を行うSEのための資格といえるだろう。

オラクルマスターは、データベースの管理や運用、SQLの習熟度などが問われる資格だ。
この試験に合格することで、リレーショナルデータベースの仕組みやSQLの基礎が身についていることが証明される。
難易度はブロンズからプラチナまでの4つがあり、ブロンズから順番に合格することで次の試験を受けることができる。
その中でもブロンズは、データベース管理の実務経験があればテキストを1冊勉強するくらいで取得できるような難易度なので、まずは手始めにブロンズを取得すると良いだろう。
プラチナまで進むと、高度な技術を持ったうえで最適な環境を構築したり、様々な状況に対して適切に対応できるレベルが求められる。
しかも実技試験は2日間もあり、受験者にはそれぞれ専用サーバーが割り振られ、データベースの構築や管理をする技術や障害対応などの技術が試される。